こんにちは、ラナトです。
今回は、けんすうさんの書籍「物語思考 『やりたいこと』が見つからなくて悩む人のキャリア設計術」のレビューをしていきます。
タイトルのとおり、「やりたいこと」が見つからなくて悩む人にはぜひ一度読んでみてほしい本です。
「キャリア設計術」とありますが、仕事に限らず、人生の中でやりたいことに悩む人に役立つ本です!
「物語思考」とは?
この本のいう「物語思考」というのは、どんな人生を過ごしたいかということを考える時に、自分を主人公とした物語を作るように考える思考のことです。
普通、自分の人生のことは当然ながら自分ごととして考えます。
ですが、自分のことだからこそ、失敗を恐れて積極的に動けないということがよくあります。
そこで、自分の人生を「物語を作るように」客観的な目線で考えることで、失敗を恐れずに人生設計をしていこう、というような話から、この本はスタートします。
自分の人生を完全に第三者的目線から考えるというのはなかなか難しいですが、物語を作るように人生を考えるという視点は新鮮に感じました。
「自分の理想の人生は何か」という問いよりも、「好きな作品やストーリーはどんなものか」という問いの方が、答えが出しやすいような気がします。
物語思考の5つのステップ
物語思考をしていくためのステップについて、この本では5つの段階に整理されています。
今回は、この中で特に気付きになった項目に触れていきたいと思います。
頭の枷を外して、なりたい状態を考える
この章が一番自分の中で勉強になったと感じているので、細かめに触れたいと思います。
この本では、「やりたいこと」を見つけるよりも、「なりたい状態」を考えることが重要だと述べられています。
具体的な行動(やりたいこと)を考えるよりも、自分がどうありたいか(なりたい状態)を考える方がイメージがしやすいためという発想で、このような提案がされています。
「やりたいこと」よりも「なりたい状態」を考える方がやりやすいかという点は何ともいえないと感じましたが、なりたい状態を考えるというのは大事な視点と思います。
というのも、「自分の理想の状態」というのは、個々のやりたいことの上にある根本的な部分だと思うからです。
私の中で、具体的な行動は、自分の理想の状態を作るための手段という位置付けがしっくりきました。
なので、まずはなりたい状態を考えようという視点は、とても勉強になりました。
次に、なりたい状態を考える思考過程が説明されています。
10年後になりたい状態を100個書き出す
「なりたい状態」を考える方法として、まずは10年後になりたい状態を100個書き出すことが挙げられています。
本でも言及されていますが、内容が重複していたり、人生の目標といえないようなちょっとしたことでもいいので、とにかく多く書き出していくことが大事と感じました。
また、なりたい状態を考えようとするとき、意識せずに「これはさすがに無理だろう…」と考えるものを選択肢から外してしまうことがあります。
実際に実現の余地があるかどうかは別にして、まずはおよそ無理そうなものでも書き出してみるようにしましょう。
それ自体が実現できなさそうなものでも、「なぜそうなりたいと思ったのか?」ということを深掘りしていくことで、目指すべき状態が見つかるかもしれません!
(このことについて、この本では「抽象度を上げる」という表現で紹介されています。)
なりたい状態の解像度を上げる
なりたい状態をある程度書き出せたら、それらの解像度を上げていくことを考えます。
確かに、何となく「お金持ちになってタワマン暮らしがしたい」と思ったとして、これまでにタワマン暮らしのお金持ちと縁がなければ、詳細をイメージすることは難しいです。
そこで、実際にタワマンがある地域に行ってみるとか、高級な店に入ってみるなどして、自分がイメージしていたものを具体的にやってみるのです。
これによってなりたい状態の解像度が上がり、モチベーションが上がったり、目標までの道筋を立てやすくなったりします。
なかなかハードルは高そうですが、ここで行動できる人とできない人で差が付くのだろうな・・・と思いました。
キャラを作る
この本では、「最初に自分のキャラがあって、そこからなりたい状態を目指す」のではなく、「なりたい状態に近づくために適切なキャラを決め、まずはそれを目指す」という流れを提案しています。
物語思考の根幹である、「自分の人生を『物語を作るように』客観的な目線で考える」という観点からも、(自分の既存のキャラを前提にするのではなく)自分が理想とするキャラを作るということは必要だと感じます。
キャラを作る考え方としては、
・まずはこれまでに考えてきた「なりたい状態」を思い返す
・その状態を実現しているのはどんな人かを考える
というプロセスをたどります。
この本では、実在の人物をイメージすることを提案されていますが、フィットする人が思い浮かばなければ、マンガなどのフィクションの人物や空想の人物でもいいのではないかと思います。
人物像がイメージできたら、今度はその人の性格などの詳細を書き出していきます。
ここでも、「解像度を上げる」ことが大事ということですね。
私は理想の人や憧れの人というのがいなかったので、なかなか難しかったです・・・
キャラになりきってみる
自分の目指すキャラのイメージができたら、今度は自分がそのキャラになりきって行動していきます。
話し方やふるまい、日常生活の過ごし方など、自分が目指すキャラだったらどのようにするだろうかと考え、そのとおりに行動してみるのです。
確かに、まずは形から入ってみるというのは効果がある気がします。
やっていくうちにそれが当たり前になれば、自分が目指すキャラに近づけそうです。
その気になればすぐにできるような小さな行動から変えてみるのがいいと思います。
「キャラ」が活きる環境をつくる
理想のキャラを作って行動をしてみるというのは、なかなか簡単ではありません。
仮に少し実践できたとしても、それを継続するのはさらに難しいです。
ですが、人は周囲の環境に大きく影響されるので、キャラを活かしやすい環境で過ごすことができれば、キャラの実践はよりできるようになります。
この本でいう「環境」というのは、物理的な場所というよりも、主に周りの人のことを指します。
周りの人が自分の理想のキャラに近い行動をしている人であれば、それに引っ張られて自分もそのようなキャラに近づける可能性が高まります。
確かに、周りが自分の目指すものとは程遠いタイプな人ばかりの中で、自分だけ全く違うことをするというのは難しいですよね。
例えば、高校までほとんど勉強してこなかった人が大学受験で逆転するのはかなり大変ですが、これは自身の学力の問題だけではなく、周りに本気で勉強している人が少ない(むしろ、一生懸命勉強していると周りから浮いてしまうこともある)という要素も大きいと思います。
環境を変えるというのは、理想のキャラを目指す上でとても重要です。
最後に
「なりたい状態を見つけること」「理想のキャラを作って行動すること」ができれば、あとは実現に向かって進んでいくだけです。
そこまでの段階が難しいわけなのですが、この本を読めば、理想のキャラを実現させるまでの道筋が見えるでしょう。
ぜひ読んでみてほしい1冊です!


