こんにちは、ラナトです。
今回は、大川陽介さんの書籍「WILL『キャリアの羅針盤』の見つけ方」のレビューをしていきます。
私はやりたいこと探しに迷っていた時にこの本に出会ったのですが、気付きが多く、何回も読み返しました。
この手の本にはワークが掲載されていることが多いところ、正直、大半の場合はワークの部分も読むだけで終わり、実際に手を動かしてワークに取り組んでみるということはありません。
ですが、この本のワークは、時間をとってやってみようと思えましたし、実際にワークをやることで気付きも得られました。
やりたいこと探しに迷っている方には、ぜひ一度読んでみていただきたい本です。
それでは、レビューをしていきます!
WILLとは?
WILLは「意思」を意味する英語で、この本では自分の意思でやりたいことを指して使われています。
対比されるものとして、「MUST」(しなければならないこと、「CAN」(できること)があります。
これらだけに引っ張られるのではなく、WILLを見つけていくことが、理想のキャリアや人生を目指すうえで重要です。
まさに、「WILL」が、理想のキャリアへの羅針盤になるのです。
この本は、この「WILL」を言語化していくことを目指すものです。
WILLを見つける第一歩「ライフスキャン」
WILLを見つける第一歩は、自分の過去を振り返り、自分の価値観を浮き彫りにしていくことです。
そのためのワークとして、この本では「ライフスキャン」というものが用意されています。
ライフスキャンの詳細はぜひ本で見てみてほしいですが、この項目で個人的に勉強になったと感じたのは、これまでの出来事を「良い」「悪い」と評価する際の判断基準になるものを自分で考えて設定するというところです。
確かに、人生で何が「良い」出来事なのかは、人によって違いますよね。
「過去を振り返る」というのはやりたいこと探しでよく聞く方法ですが、何をもって「良かった」「悪かった」と評価するのかというところをきちんと明確にするというのは、意外と注目できていなかったように思います。
カコ、イマ、ミライを掘り起こす
自分の過去をライフスキャンでざっくり振り返ったら、今度は過去、現在、未来の自分についてさらに踏み込んで考えていきます。
この本では、過去、現在、未来の3つのそれぞれについて、マンダラチャートを活用して自分のWILLにつながる要素を探し出していきます。
カコ(原体験探索)
まずは、自分の過去の体験を振り返っていきます。
この本では、振り返る際の視点(マンダラチャートの中心部)として、いくつか具体例が挙げられています。
単に「過去の楽しかった(辛かった)出来事を振り返りましょう」というような内容で終わるのではなく、具体的な視点が挙げられているのはありがたいです。
漠然と「楽しかったこと」といわれると、特に幼少期のことなどはなかなか思い出せないことが多いです。
これに対し、「また見たい光景」のように絞って考えると、意外と思い出せることがあります。
イマ(偏愛深耕)
今度は、現在自分が好きなものをピックアップしていきます。
この本では、マンダラチャートに合わせて8つの好きなものを挙げることが提案されています。
やりたいこと探しに迷っていた自分としては、自分の好きなものを挙げるだけでも簡単ではないところでした…
ただ、ここでは「人」「物」「状態」「作品」など何でも、ささいなものでもいいので複数挙げてみるというのが大事なのかなと思いました。
とりあえず要素を挙げてみて、自分がなぜそれを好きだと思ったのかを掘り下げることで、自分の価値観が見えてくるように感じたからです。
特に好きと感じるものについては、それを中心としたマンダラチャートを作り、好きと感じるもののどの点が好きなのかという要素をさらに深掘りして8つ挙げてみましょう。
また、好きなものとは反対に、「義憤、問題意識」(自分がよくないと思うもの、やりたくないと思うもの)も、同じように8つ挙げることを提案されています。
自分がやりたくないと思うことにも、自分の価値観が反映されるからです。
そして、好きなものと「義憤」をある程度ピックアップできたら、それらに共通する視点がないか、抽象化して考えてみましょう。
ミライ(未来願望)
最後に、未来の自分のありたい姿を考えていきます。
過去の探索のときと同様、いくつかの視点が例示されているので
過去の探索のときと同様、いくつかの視点が例示されているので、これをもとにマンダラチャートを作っていきます。
ここは、やりたいこと探しに悩んでいる人にとってはなかなか難しいところかもしれません。
未来のイメージを持つことが難しい場合には、まず過去と現在をしっかり振り返って、自分の価値観を深掘りしてみる方がよいと思いました。
WILLを構造化する
これまで過去から未来を考えて抽出した要素をもとに、WILLを構造化していきます。
まず、WILLをさらに以下の3つ要素に分けて整理します。
・バリュー(ありたい判断軸)
・ミッション(やりたい行動)
・ビジョン(なりたい結果)
これらは会社経営の方向性を考える時に用いられるものというイメージがありますが、この本では、個人のWILLを考えるために利用しているんですね。
まず、これまで過去から未来を考えてきた中で、特に大事にしたいと感じる要素をキーワードとしてピックアップします。
キーワードをピックアップするところまでできたら、その時点でもう自分のやりたいことは見えてきていそうです。
あとは、ピックアップしたキーワードを、上記のバリュー、ミッション、ビジョンに分けて整理していきます。
なかなか難しそうですが、整理のヒントは記載してくれているので、それに沿って考えていきます。
最後に
この本のワークを実践していくと、過去、現在、未来の視点から自分の価値観につながる要素を出していき、最終的にこれらをひとつのWILLにすることができます。
バラバラだったピースを、自分の価値観という軸でひとつにまとめるというのは、とても納得感があります。
自分の人生の方向性に迷っている方は、この本を読んで内省をしてみることをおすすめします!


